建設前の事前調査には、建設地の「ごみ出しルール」の確認も欠かせません。
特に私たちの本拠地である八王子市では、家庭ごみの分別が10種類以上に分かれており、地域や地区によっては、町内会や子供会などが独自のルールを設けていることもあります。
このような背景から、どのようにごみを分別し、家庭内で「誰が」「いつ」分別するのかという生活スタイルに応じて、ゴミ箱の設置場所や必要なスペースの確保が重要なポイントとなります。
今回の高性能賃貸住宅では、キッチンをやや広めに設計し、入居者の多様なライフスタイルに対応できるようにしました。
脱炭素社会に向けて、今後さらにごみの分別が細かくなる可能性もあります。そうした変化にも対応できるよう、無理のない動線と柔軟性のある空間計画を心がけています。
入居後の「暮らしやすさ」を見据えた今回の設計。それがこの住宅の大きなポイントのひとつです。