
建物の性能評価では、耐震性に注目されがちですが、「耐風性」も重要な評価項目のひとつになります。耐風性とは、建物が強風にどれだけ耐えられるかという性能のことです。性能評価では、耐風性についても耐震性と同様に「等級1・等級2」といったランク付けがされます。等級が高いほど、強風に対する安全性が高いことを示しています。耐風性の検討に当たっては、主に以下の3つのポイントが重要になります。
- 地域風係数(地域ごとの気象条件に応じて決まります。)
- 風圧面(建物が直接風を受ける外壁面の強度設計)の検討
- 風の直交方向に対する耐力の検討(横風だけでなく、建物に直交方向からかかる力に対しての構造的な配慮)これらをきちんと考慮することで、地震だけでなく台風や突風といった自然災害にも強い住宅づくりが可能になります。