
許容応力度計算の計算ルートは「ルート1」とし、その中でも層間変形角および剛性率の検討を加えることが重要です。層間変形角(σ/h)とは、各階における地震などの水平力によって生じる横方向の変形量を、階高で割った値で、建物の変形の大きさを示す指標です。この値が大きいと、建物に過度な変形が生じていることになり。耐震性への懸念が出てきます。一方、剛性率は上下階の「剛性(硬さ)」のバランスを評価するためのもので、建物が地震の際に不自然な変形を起こさないようにするために重要な指標です。剛性率の検討を行うことで、上下階の剛性のバランスが取れた設計につながります。