床の断熱改修を行うとき、床下収納庫はどうすればよいのでしょうか。
(愛称)「丘の上の家」のキッチンには床下収納庫がありました。

しかし、この部分には断熱材が入っていないので、断熱の観点からは弱点となっていました。

お施主様が床下収納庫をご希望でしたので、改修後にも60センチ角の床下収納庫を設置することにしました。床下点検口としても使えるので、作っておくと安心です。
でも、せっかく断熱改修をするのに、床下収納庫から冷気がスース―するようでは困ります。
設置するなら、断熱気密に配慮された床下収納庫でなければなりません。

(愛称)「丘の上の家」に設置したのは、断熱タイプの床下収納庫です。断熱材をまわした枠部分に収納庫をセットしてあります。

フタを閉める前に、収納庫にぴったり納まる形の断熱材をはめ込みます。

床材をはめ込んだフタをすれば、普通の床下点検口と見分けがつきません。でも、中に断熱材がセットされているので、床下からの熱(冷気など)をしっかり防いでくれます。
断熱タイプの床下収納庫は、断熱性能は良くなるのですが、残念なこともあります。断熱材のフタを入れているので、床下収納庫の有効高さが少し低くなってしまうのです。今回設置した床下収納の有効高さは33センチくらいでした。床下の高さは変わらないので、収納庫を深くすることはできません。また、毎回断熱材を脱着しなければならないので、出し入れに少し手間がかかります。めったに使わないものや保存食などを入れるスペースとして活用して頂ければと思っています。