造作収納棚

(愛称)「これからを楽しむ家」には、お施主様のご希望でいくつかの造作収納棚をつくりました。その中から、玄関横の収納棚をご紹介させていただきます。

シナランバ―コア

造作収納棚は、21㎜の厚さのシナランバ―コアを主な材料としています。シナランバ―は、芯材の両面にシナの面材が貼ってある、なめらかで美しい質感やぬくもりが感じられる材料です。表面にはテカテカしないウェル塗装(水溶性のクリア塗装)がしてあるものを使っています。中心部は無垢材よりも狂いが少なく強度がある材料なので、釘やネジがしっかりとまります。

固定棚と可動棚

向かって右側の収納棚は、真ん中の棚板だけ固定されていて、他の棚板は高さを調整できる可動棚となっています。

シナランバ―の”木口(こぐち)”(切り口の断面部分)には、5.5㎜の薄板を木口材として貼りつけています。

真ん中の固定棚を側面の板に固定するところは、ビスが見えないように、棚板を彫り込んでビス留めをしています。彫り込んでビス留めしたところは木口材でフタをしているので、外からは見えない仕上がりになっています。

棚柱

可動棚は、”棚柱(たなばしら)”(ステンレスのレール)の穴に”棚受け金具(たなうけかなぐ)”を設置して、その上に棚板を置いて使用します。

(愛称)「これからを楽しむ家」の造作収納棚は、棚柱の部分が彫り込まれ、内側が平らに仕上げられました。細かいところまで、とても手が込んでいます!(手間がかかるので、収納庫などは棚柱は彫り込まずに使用することの方が多いです。。。)

サイズも自由自在

向かって左側の造作収納棚は、棚にコンセントBOXをつけたり、下段は背面の収納棚(LDKで使用する棚)と奥行を調整するなど、お施主様の使い方に合わせて計画されました。

下段には、建具屋さんのつくった扉が付けられました。”取手(とって)”ではなく、”手掛け(てがけ)”と言われるへこみ部分に指をかけて開く扉です。でっぱり部分がないので、見た目がとてもスッキリ仕上がります。

完成

美しく、使いやすそうな収納棚が完成しました。

棚板は、これから収納するものに合わせて高さを調整していきます。使いながら、もう少し上がいいかな?など、微調整できるのが可動棚の良いところです。

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