皆さん、”巾木(はばき)”を意識したことはありますか?”巾木”は壁と床の境目につける部材で、”幅木”と表記することもあります。壁と床のおさまりをきれいに見せるため、また、掃除機などで壁に汚れや傷がつくのを防ぐためにつけられます。
巾木には、いろいろな種類があります。材料だけでも、無垢材や、木目シートを貼ったMDF(木質ボード)、樹脂(塩化ビニール)、石、タイルなどあり、高さや厚み、色合いも様々です。施工方法も、石膏ボードより先に施工する方法や、あとから施工する方法もあります。
(愛称)「居ぶくろはうす」では、杉の無垢材でつくった巾木を使用しました。この巾木は、壁の石膏ボードを張る前に施工します。
福安工務店ではこの形の巾木を使うことが多いです。杉のきれいな木目や優しい質感も魅力ですし、何かをぶつけて表面がこすれてしまったとしても、中まですべて同じ木材なので、長くきれいに使うことができます。
杉の無垢材を巾木として使うために、上の写真のように、あらかじめ石膏ボードの厚さ分を切り欠いた形に加工しておきます。
巾木は、段差のへこみ部分にビスを打って床に固定していきます。無垢材なので、コーナー部分も大工さんの加工でピッタリ合わせることができます。
石膏ボードをへこみの部分に乗せて、柱にしっかりビス留めしました。巾木を固定しているビスは、すっかり見えなくなっています。
このあと、石膏ボードにクロスを貼って仕上げていきます。