(愛称)「集いの家」の玄関に、”庇(ひさし)”が取り付けられたときの様子をご紹介します。
玄関の外側には上部に雨を遮るものが何もないため、庇をつけないと、傘の開閉の際に濡れてしまいます。雨風が強いときには、玄関ドアを開けたとたんに家の中まで雨が入り込んできてしまうかもしれません。
外壁からの出が1m以内の庇であれば、建築面積に含めなくてよいので、通常80~90センチ前後の奥行の庇を計画する家が多いです。
庇の屋根に勾配をつけるため、構造材となる木材をナナメに加工して組み立てています。
組み立てた庇を家の外壁に取り付けるときは、1階と2階の間の構造材である”胴差(どうさし)”の部分にボルトを貫通させてしっかり締め付けます。柱と柱の間の面材と断熱材だけのところでは、庇を支えるだけの耐力が確保できないので、(補強をしないと)庇を取り付けることができません。
庇は外壁から外に突き出しているため、その部材の重さだけではなく、風を受けた時の圧力などにも耐えられるようにしっかりと固定して強度を確保しなくてはなりません。
庇を取り付けたところの室内側には、ボルトの頭が見えています。
庇の形ができました。このあと、下の面は化粧ケイカル板、上の面はガルバリウムの屋根材で庇を仕上げていきます。
これで雨が降っても慌てずに、庇の下で傘を開閉できるようになりました。