上棟して屋根ができたら、次に壁を作ります。(愛称)「集いの家」では、外壁下地の耐力面材として、構造用ハイベストウッドを使用しています。一般的な構造用合板よりもせん断強度が強く、耐水性、耐久性に優れているので、地震に強い壁をつくることができます。透湿性が高いので、湿気を外に排出しやすく、壁体内結露をおこしにくい板となっています。
外壁の面材を張る前に、窓を設置する位置に窓台(窓枠の下の水平部材)とまぐさ(窓枠の上の水平部材)を作っておきます。
窓になる部分を残して、柱の外側に面材を釘で打ち付けていきます。釘を打つ間隔ごとに印がつけてあるので便利ですね!必要とする壁の強度によって、釘の長さや間隔を変更して使用することができるようになっています。基本的には、外周部の方が釘を打つ間隔が細かくなっています。
この写真の右側の面材は左の面材に比べて釘を打った間隔が短かくなっています。このことから、右側の方が強度の高い壁の設定となっていることがわかります。面材と面材の間は木材の収縮や地震の揺れなどを吸収できるように、釘一本分くらいの隙間を開けておきます。ぴったりくっつけて施工してしまうと、欠けたり割れたりしてしまうことがあるからです。
壁の面材が張られると、見た目にも部屋らしくなって安心感が増しますね。構造的にも、面材がしっかり柱に打ち付けられていると、地震や風など水平方向の力が加わったときに、家がゆがみにくくなるので安心です。
床・屋根・壁ができたら、次にドアと窓をつけていきます。そこまでつけば、家の形はほぼ完成です!