土台敷き

今回は、(愛称)「集いの家」の”土台敷き(どだいしき)”の様子を紹介します。”土台(どだい)”とは、コンクリート基礎の上に水平に設置する木材のことです。大工さんが手掛ける木工事のはじめの一歩、です。土台は建築基準法では柱や横架材(梁など)と同様「構造耐力上主要な部分」に位置付けられていて、荷重や風圧、地震などの振動や衝撃を支える部分とされています。

穴あけ

基礎のコンクリートに埋め込まれている金属の棒は”アンカーボルト”といって、基礎と土台をしっかりつなぎとめるための金物です。大工さんが、アンカーボルトの位置に合わせて土台に穴をあけていきます。

土台ガードと気密防水パッキン

外周部の基礎コンクリートと土台の間には、このような防蟻・防湿のためのシートと、気密・防水のためのパッキンを挟み込みます。(愛称)「集いの家」は基礎断熱なので、床下空間は室内側の空間とするため、外気が隙間から入り込まないようにこのようなパッキンを挟んで気密性を確保します。ちなみに、床断熱の場合は床下は外気側の空間とするので、湿気がこもらないように通気ができる基礎パッキンを使用します。

土台ガード・気密パッキンの施工

気密パッキンは、このように土台に貼り付けてから施工します。

写真の左上に写っている容器は、土台を敷く前に木材に噴霧した”エコボロン”という防蟻剤の空き箱です。エコボロンは人と地球にはやさしくて蟻には効果のある防蟻剤なので、基礎断熱の住宅にも安心して使えます。

水糸

土台のコーナー部分に、ピンク色の糸が張られているのが見えますでしょうか。これは”水糸(みずいと)”といって、建築現場などでピンと張って、真っすぐになっているかどうかを確認するために使われています。基礎の上に土台を置いたら、このように水糸で通り良く真っすぐになっているかを確認しながら、アンカーボルトに”土台座金(どだいざがね)”を締め付けていきます。

”土台座金”は、締めると土台の上部が平らになるような形をしている、座金とナットが一体になった金物です。土台の上には床の下地となる構造用合板を敷くので、土台を平らに仕上げる必要があるのです。上の写真では、真ん中だけ締めてあって上端が平らになっている様子がわかります。

基礎断熱 外周部

土台と大引きを敷いたら、基礎外周部の内側に断熱材を貼っていきます。基礎断熱は、基礎立上り部分の内側と土間コンクリートの外周部に断熱材を施工します。外気に接する外周部分は、熱が出入りしやすいためしっかりと断熱をする必要がありますが、土中温度はそれほど下がらないため、土間中央部分は断熱の必要性が低いです。また、コンクリートは熱容量が大きいため、蓄熱体として利用すると室内の温度変動を小さくできます。

基礎断熱施工風景

断熱材を施工し終わったら、床の下地材となる構造用合板を貼って、次は”建て方”となります。

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