今回は、(愛称)「居ぶくろはうす」の屋根まわりの外装工事の様子をご紹介します。屋根を支えている木材を雨風や火災から守るため、また、垂木の切り口やその他の構造材を隠してきれいに見せるために、”破風(はふ)”・”鼻隠し(はなかくし)”・”軒天(のきてん)”には、水や火に強い外装材を取り付けます。
“破風”と”鼻隠し”は屋根の下の垂直部分、”軒天”は屋根の裏側の外部天井にあたる部分です。”破風”は切妻屋根などの三角に見える側、”鼻隠し”は屋根が四角く見える側(雨樋がつく側)の部位ですが、同じ部材がつけられます。
破風板には、取り付け時に割れないように先に下穴をあけておき、そこに塗料のついた釘を打ちつけて留めていきます。
破風板と破風板の間には、少し隙間をあけてパッキンを挟んであります。この隙間で地震の揺れなどを吸収することで部材が傷みにくくなります。この隙間には、仕上げ時にパッキンの上からシーリング材を充填します。
軒天材が張られています。軒天材として使われている”ケイカル板”は、ケイ酸カルシウムを板状に成形したもので、耐水性のある不燃建材です。ところどころに穴が開いているものを配置して、外壁の通気層や軒裏の空気が通り抜けられるようにしてあります。壁体内に湿気がこもらないようにしているのです。
今まで木材が見えていた部分に破風板や軒天材がつくと、屋根が仕上がってきた!という感じがして嬉しいです。