上棟と聞くと「棟を上げる作業」だけを思い浮かべがちですが、それだけではありません。
建物全体の精度を左右する屋起こしの作業が、非常に重要な工程となります。
この作業に使用する道具は、以下の3つです:
下げ振り
屋起こし(伸縮性のある鉄の棒)
仮筋交い(仮筋交い・雲筋交い)
柱と梁が各階で組み上がったタイミングで、建物全体の水平・垂直を正確に調整していきます。大工さんたちが手際よく、淡々と進めるため一見気づきにくい工程かもしれませんが、実はこの「屋起こし」は、上棟時の中でも特に重要な役割を担っているのです。
