福安工務店の家では、天井を張らずに構造あらわしとする部屋が多いですが、(愛称)「これからを楽しむ家」の玄関ホールには、天井が張られます。
このように配管を通す部分には、天井を張って配管を隠すことが多いです。
天井の石膏ボードを張るために、下地を作っていきます。この写真のように、軽くて強い軽量鉄骨を下地(枠組み)とした軽量天井下地のことを略して”軽天(けいてん)”といい、下地に使われる軽量鉄骨のことを”軽天材(けいてんざい)”といいます。
軽天材は、軽くて施工しやすいため、天井の下地だけではなく間仕切り壁の下地としてもよく使われます。燃えにくく、湿気に強く、狂いが生じにくいなどの利点があります。ただ、細かい調整には向いていないため、厚みを変えるなど微調整が必要なところには木の方が適しています。
こちらの壁にも、下地として軽天材が使用されています。上下に”ランナー”と呼ばれるレールを打ち付け、その中に”スタッド”と呼ばれる厚さ0.5㎜程度の軽量鉄骨で作られた角型の柱を差し込んで壁となる面を作っていきます。
こちらの天井は、木で下地が組まれています。この部屋は防音室とするため、吸音性・遮音性のある天井材を施工する予定です。天井材の厚みや重さなどを考慮して、木の下地が採用されました。
天井や壁の下地材は、仕上がってしまうと目に触れることはありませんが、このように用途に合わせた材料や組み方で施工されています。