(愛称)「集いの家」の内装仕上げは、1階は主に珪藻土(けいそうど)の塗り壁、2階は主に和紙の壁紙です。
仕上げ材は異なりますが、下地材として施工するのはどちらも”石膏ボード(せっこうボード)”です。
配線胴縁の上に12.5㎜厚の石膏ボードを貼っています。”ボードを貼る”といいますが、実際にはビスで留めていきます。
石膏ボードは、耐火・防火・遮音・断熱性能が高いので、内装の下地材として使用されることが多いです。
必要な寸法を測って、”丸鋸(まるのこ)”といわれる電動のこぎりで石膏ボードを切っていきます。石膏ボードを切るときは、”集塵機(しゅうじんき)”につながっているホースをつないで、石膏ボードの粉を吸い取りながら切るようにしています。
石膏ボードの粉はとても細かいので、白い粉が散らかると現場も職人さんも真っ白になってしまって大変です。
この集塵機があるおかげで、だいぶ掃除が楽になって助かっています。
せっこうボードは”ベベルエッジ”と言って、両端の角を少し面取りしてある形のものを使用しています。この少しカットしてある形が大切で、石膏ボードを壁に貼り合わせたときに継ぎ目部分に凹みができるようになっているのです。凹みがしっかりあると、仕上げの下地処理としてパテを塗るときに、この凹みにしっかりパテが入り込むので、滑らかな仕上がりにすることができます。
面取りしていないボードを突き付けて仕上げてしまうと、仕上げた時に段差ができてしまったり、あとからひび割れしやすくなってしまいます。
ベベルエッジのない切断面などは、大工さんが面取りをして貼っていきます。写真の白く見える部分は、面取りをしたところです。しっかり凹みを作って、パテを塗り込めるようにしてあります。ビスの頭も、ボードより出っ張らないように締め付けていて、パテを塗ったら平らに仕上がるように気を付けています。
大工さんが石膏ボードを貼り終わったら、次は内装工事に進んでいきます。