充填断熱(セルロースファイバー)

(愛称)「これからを楽しむ家」の外壁と屋根は、セルロースファイバーの充填断熱仕様となっています。セルロースファイバーというのは木質繊維のことで、(愛称)「これからを楽しむ家」で使用する断熱材”デコスファイバー”の原料は、約80%が新聞紙です。木質繊維は自然素材なので、その中には自然がつくった小さな空気の粒があり、その繊維が複雑に絡み合って空気の層をつくっています。その相乗効果によって、断熱効果だけではなく、吸音効果、調湿効果がとても高いことが特徴です。

”デコスファイバー”

これは、デコスファイバーの塊と、それをほぐしたものです。塊で現場に搬入し、施工するときに専用の機械で攪拌してふわふわにしたものをブロワーで吹込んでいくのです。デコスドライ工法は、認定資格を持った断熱施工技術者が施工するので、断熱性能の効果を最大限に発揮することができます。

デコスファイバーは、新聞紙のような素材なのに簡単には燃えません。難燃処理を施しているため火災には強く、防火構造の認定もとっています。また、ホウ酸を添加しているためJIS規格の防カビ性をクリアしていて、防虫効果もあります。

天井の下地

まずは下準備として天井の下地となる骨組みを作ります。そして柱や天井下地に通気性のあるポリエステル不織布の”デコスシート”を緩みなく張り、デコスファイバーをブロアの空気と一緒に壁体内へ吹き込んでいきます。細かく砕いた断熱材を吹き込んでいくので、手の届きにくい隙間までしっかり断熱材を詰めることができます。

セルロースファイバー吹込み後

こちらは、セルロースファイバー吹込み後です。デコスシートが少し膨らんでいて、断熱材が詰まっているのがわかります。

断熱材を吹込んだ穴(天井)

断熱材を吹き込むところに開けた穴には、吹込み後にセルロースファイバーがこぼれてこないように綿を詰め込んでいます。吹込みの施工密度を高くしているので、綿がなくてもほとんどこぼれてこないそうですが、詰めておくと気分的にも安心!?できます。

壁面の穴あき部分

壁面など、平らな面の穴には、帯状にシールが張られました。

天井と外壁のすべての面に、セルロースファイバーが充填されました。施工後のお部屋は、音が吸い込まれているためか、なんだか足音などが響きにくくなった気がします。

セルロースファイバーは、グラスウールと比較すると高価な断熱材ではありますが、自然素材からつくられていること、断熱欠損が起きにくいこと、吸音性、調湿性が高いことなど、良い点も多いです。これから家を建てられる方は選択肢の一つに加えて検討されると良いかもしれません。

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