(愛称)「これからを楽しむ家」では、和紙の壁紙を採用しています。和紙の壁紙は自然素材で身体に優しいだけでなく、通気性がよく調湿性能に優れ、耐久性も高いです。また、和紙の持つ独特の風合いが、空間を優しい雰囲気にしてくれます。
土佐和紙の下地処理は、量産品のビニールクロスに比べて丁寧に行う必要があります。下地のデコボコを拾いやすいので、石膏ボードのつなぎ目やビスの頭部分には、しっかりとパテを塗って、平らに仕上げます。
下地を平らに仕上げたら、その上から”シーラー”という下地処理剤を塗布します。和紙を貼る前に必ず必要な工程で、下地を均一な状態にして壁紙の定着を良くすることができます。
土佐和紙はビニールクロスと同じようにロール状に加工されているので、機械で糊付けをすることができます。しかし、ビニールクロスと違って調湿性があるため、まとめて糊付けをしておくとくっついてしまいます。面倒でも、1回ずつ貼る分だけ糊付けをしなくてはなりません。
和紙は貼るときにも注意が必要です。ビニールクロスと違って表面に糊がついてしまったら落とすことができないので、ゆっくり丁寧に施工しなくてはなりません。
また、和紙は温度や湿度によって伸び縮みをするので、つなぎ目は必ず重ね貼りをします。そのため、時を経てもスキやめくれはおこりにくいです。
和紙の壁紙が完成しました。普通のビニールクロスと比べると職人さんの手間や工期はかかりますが、質感が柔らかく、とても温かい雰囲気の空間を演出できます。